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予防医学療法師、予防医学療術師がおこなう治療

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1.脳幹療法

脳幹の圧迫を取り除くことで、脳幹の働きをよくすることに着目した治療法。

頸椎のゆがみ

脳幹療法は、脳幹のはたらきを活性化させるための治療法です。

脳幹は頭部の最も奥に位置しており、その一部は頭蓋骨の底部、第1頸椎、第2頸椎にはまりこんだ状態になっています。
実は、人間の第1頸椎と第2頸椎は歪んでいることが多く、その歪みによって脳幹が圧迫されてしまい、脳幹は本来の能力を発揮できなくなっていることが多いのです。

頸椎の歪みは、程度の差はありますが、ほとんどの人に見られます。この頸椎の歪みを矯正することで、脳幹に加わっている圧迫を取り除くのが脳幹療法です。

圧迫がなくなり、脳幹が正常に働くことによって、免疫など体を健康に維持するための機能が活発に働くようになります。それによって、がんなどの病気を治療するのです。病気の部位だけを問題にするのではなく、頸椎の歪みを正すことで、全身を健康にしていくのが、この治療法の特徴といえます。

脳幹に加わっている圧迫を取り除くためには、頭蓋骨、第1頸椎、第2頸椎の位置関係を修正しなければなりません。そのために、歪み具合を調べてから、患者さんには横向きに寝てもらい、高さを調節できる枕を使って、頸椎の位置を正します。首の回し方や肩の入れ方を工夫することで、狙いどおりに頸椎の歪みを正すのです。枕の高さや患者さんの姿勢を決めるのには、専門的な技術が必要になります。

脳幹療法に使用する枕
(脳幹療法に使用する枕)

患者さんは支持された姿勢で横になっているだけなので、まったく苦痛はありません。気持ちよく寝てしまう人もいるくらいです。必要となる時間は15〜20分程度。手足が温かくなるなど、すぐに体の変化を感じる人もいますし、何も感じないという人もいます。

通常、週に1回の治療からはじめ、頚骨が歪みにくくなったら、徐々に頻度を減らすようにしていきます。ただし、この治療は体を正常な状態に戻すものなので、毎日行っても問題はありません。むしろ毎日行うのが理想ともいえます。

脳幹療法を受けていると、第2頸椎から下の脊椎の歪みも矯正されていきます。脳幹が正常に機能することで、関節や筋肉の働きも正常にコントロールされ、その結果、脊椎も正しい位置に戻るのです。

コラム ホメオスタシスの四角形

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