2011年10月、ネパール連邦民主共和国カトマンズにおいて、The Organic Planet 代表 Raju Lama (ネパールプライマリーケア推進協会暫定代表理事)とネパール有志の協力のもと、当会理事 北沢伸次が先発隊として、ネパール農業支援および雇用創出活動を開始しました。
活動内容は、カトマンズ近郊の Godam Chaur 地区に、 オ ーガニック(完全有機無農薬)農業の技術指導と雇用の創出を同時におこなうプロジェクトです。
Godam Chaur エリアから望む標高世界一のエベレスト山
ネパールでは、人口の7割が農業従事者で、一ヶ月あたり、日本円に換算し、2〜3万で生計を立てているのが現状で、この事業を行うことによって、ネパール市民の生活の水準と質の向上をはかることが、わたしたちの目的です。
具体的には、 Godam Chaur エリアに、湧き水があることを利用し、
Godam Chaur エリアに湧き出る水
農業用地に、現地で食される、レインボーフィッシュ(ニジマス)の養殖池を作ると同時に、
作成中のレインボーフィッシュの養殖池
事業が円滑に運営されるため、現在、建設ラッシュの始まった首都カトマンズに向けて、「レンガ」の作成を行なっています。
農業プロジェクトの名前「The Organic Planet」の頭文字「TOP」ロゴの入ったレンガ
この度、北沢理事からレンガ職人20名に、日当750ルピー×3ヶ月分の給料を援助し、20家族の生活を支えることができました。
ちなみに、このレンガは一日に20名で約3万個作成され、一個2.5ルピーで建築現場に卸すことになっています。
このように、日本からの援助が、本当に地元の人の役に立つ活動をわたしたちはこれからも続けて行きます。
この記事をご覧のみなさまも、真の社会貢献にご協力いただければ、より早く多くの人たちが幸せな暮らしができますので、興味のある方はネパール農業支援 TOP プロジェクトの詳細をご覧ください。
The Organic Planet 事務局にて
Sinamangal-35,Kathmandu,Pepsicola,Townplanning,Sugandhamarg
2011年8月、タイ王国チェンマイにおいて、当会理事 井領英雄・任時丹の2名が、国際協力環境保護活動として、絶滅危惧種に指定されているアジア象保護施設の Baan Chang Elephant Park に寄付活動を行なって来ました。
これまで当会では、タイ国内で、エイズ施設でのボランティアや、少数民族の修学支援などを行なってきましたが、新しい分野でのボランティアの取り組みを勉強させていただきました。
活動の内容は、バンコク都庁が「出稼ぎ象」の保護のために立ち上げた「スマイリング・エレファント・プロジェクト」の一環で、象を連れ歩く象使いが、観光客や通行人に、餌のバナナなどを売ることで生計を立てており、多くの象が埃と排気ガスによって健康を脅かされているだけでなく、側溝にはまったり、ガラスや金属を踏んで負傷しています。
バンコク市内に連れてこられた象
バンコク都内の路上で強制労働させられるゾウを、一般市民からも寄付を募り、ゾウ使いからゾウを買い取ります。
政府に保護された象と保護施設のカレン族
保護された象は、必要な治療等を受けたのち、タイ北部の象使いのカレン族の保護施設に返されます。
Baan Chang Elephant Park のオーナーもバンコクの方で、タイ北部に同様の施設が多くある中、まだ、規模も小さく、商業目的を度外視して頑張っておられます。
ここでは、象に芸などはさせず、昔から世界で唯一の象を使える民族、カレン族の村に返して、象の世話をしてあげるのです。
施設の運営のため、外国人観光客やボランティア希望者は、この施設に出向いて有料で、象使いの簡単な勉強が出来ます。
「こんにちは、プライマリーケア推進協会のダンダンです!
今日は、象さんのお世話をさせていただきます。」
象使いの勉強の内容は、まず象に慣れてもらうため、餌のバナナを食べてもらうことから始めます。
「わーっ、バナナを皮ごと食べちゃった!
象さんは、餌をあげた人のにおいを最低でも2年は覚えているんですって。」
象とコミュニケーション図った後に、立つ・座る・前進・右折・左折・停止などのカレン族の象使い言葉を学び、象に乗って、山に草を食べる目的で散歩に行きます。
「象さんの頭は毛がチクチクですよ!」
象が食事を終えたあとは下山し、象の大好きな水浴びをし、象の体を丁寧に洗ってあげます。
「象さん、本当に気持ちよさそう!」
このようにタイでは、外国人が象の世話をすることが、直接ボランティア活動になっているのです。みなさんも機会があれば象保護施設を訪れてみてください。それが象を助けることにつながります。